「アップデートが来た」と聞いたら、まず何をするか
Googleがコアアップデートをロールアウトすると、SNSやSEO系メディアが一斉に騒ぎ始めます。しかし、ここで慌てて記事を大幅に書き換えると、かえって状況を悪化させることがあります。
最初にやるべきことはシンプルです。「自分のサイトに実際の影響が出ているか」を数字で確認することだけ。世間が騒いでいても、自分のサイトには影響がないケースも珍しくありません。
初動の3ステップ
- Google Search Statusダッシュボードを見る — ロールアウトの期間と完了ステータスを確認。ロールアウト中は順位が安定しないため、判断を急がない
- サーチコンソールで影響の有無を確認 — 検索パフォーマンスの「日別」表示でクリック数・表示回数の変動を確認。アップデート開始日の前後2週間で比較する
- 順位チェックツールで主要KWの変動を見る — サーチコンソールでは検索順位の推移が粗いため、順位チェックツールで主要キーワードの日次変動を把握する。MINAMI SEOのように自動で順位を記録してくれるツールがあると、アップデート前後の変動を正確に比較できる
影響があった場合の切り分け方
順位が下がったからといって、すべてがアルゴリズムアップデートの影響とは限りません。技術的な問題、季節要因、競合の動きが重なっているケースもあります。まずは原因の切り分けが必要です。
確認すべき4つの観点
| 確認項目 | 見るもの | 判断基準 |
|---|---|---|
| 影響範囲 | 順位が落ちたページの一覧 | 特定ディレクトリに集中しているか、サイト全体か |
| 変動タイミング | 順位変動の開始日 | アップデートのロールアウト開始日と一致するか |
| 技術的問題の有無 | サーチコンソールのインデックスカバレッジ | クロールエラーやnoindex設定ミスがないか |
| 競合の動き | 順位が上がったサイトの傾向 | 新規参入があったか、既存競合が大幅改善したか |
影響がサイト全体に及んでいる場合は品質評価の問題、特定のページ群だけなら個別のコンテンツ品質が問われている可能性が高いです。
ロールアウト完了を待つべき理由
コアアップデートのロールアウトには通常2〜4週間かかります。この期間中は順位が日単位で上下するため、途中の数字だけを見て対策を打つのは危険です。
よくある失敗パターンが「ロールアウト中にページを大量リライト → 完了後に元の順位より下がる」というもの。アルゴリズム側が評価し直している最中にコンテンツも変えてしまうと、何が原因で順位が変わったのか分析不能になります。
原則として、ロールアウト完了後1週間は現状維持。完了後に順位が安定したタイミングで、改善対象のページを選定するのが安全なアプローチです。
回復のための具体的アクション
ロールアウトが完了し、明確に順位が下がったページが特定できたら、以下の順番で対応していきます。
1. 検索意図とのズレを再確認する
順位が落ちたKWで実際にGoogle検索し、上位10件の傾向を見ます。自分のページが提供している情報と、上位ページが提供している情報にギャップがないかチェックしてください。
特に確認すべきポイント:
- 上位ページのコンテンツ形式(ハウツー型 / 比較型 / 事例型)
- 扱っている情報の範囲と深さ
- タイトルに含まれるキーワードの傾向
2. E-E-A-Tの観点で棚卸しする
コアアップデートでは品質評価基準が見直されることが多く、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)のどれかが弱いページが影響を受けやすい傾向があります。
具体的にチェックすべき項目:
- 著者情報 — 誰が書いたか明示されているか。著者プロフィールページはあるか
- 一次情報 — 独自の調査・実体験・データが含まれているか
- 情報の鮮度 — 古いデータや終了したサービスへの言及が残っていないか
- 引用元 — 主張に対して信頼できるソースへのリンクがあるか
3. ページ単位でリライト優先度をつける
すべてのページを一度にリライトするのは現実的ではありません。以下の基準で優先度をつけましょう。
- 最優先 — コンバージョンに直結するページかつ順位が大きく落ちたもの
- 次点 — 流入数が多かったページ(アップデート前のデータで判断)
- 後回し — もともと流入が少なかったページ
4. リライト後は順位変動を追跡する
リライトしたページは必ず順位の変動を記録してください。修正内容と順位の因果関係を蓄積していくことで、次回のアップデート時に判断が速くなります。MINAMI SEOで対象ページのキーワードをセットしておけば、リライト前後の順位推移が日次で記録されるため振り返りがしやすいです。
「何もしない」が正解になるケース
アップデートのたびに対策を打つ必要はありません。以下のケースでは、慌てずに様子を見るのが正しい判断です。
- 順位の下落が1〜2位程度で、流入への影響が限定的
- ロールアウト完了後に順位が元に戻った(一時的な変動だった)
- 下がったページがそもそもビジネス上の優先度が低い
毎回のアップデートに反応して修正を繰り返すと、サイト全体の方向性がブレます。影響の大きさとビジネスインパクトを冷静に測った上で、対応するかしないかを決めましょう。
アップデートに強いサイトを日頃からつくる
アップデートで大きく順位が落ちるサイトには共通点があります。裏を返せば、日常的にこれらを意識しておくことが最大の「アップデート対策」です。
- 検索意図に正直にコンテンツを設計する — 上位表示のテクニックより、ユーザーが求めている情報を過不足なく提供することが最優先
- 定期的にコンテンツを棚卸しする — 古い情報を放置しない。最終更新日から1年以上経った記事はリライト候補
- 被リンクの質を意識する — 不自然なリンクビルディングはリスク。自然に引用されるコンテンツを作ることが結果的に強い
- 順位を継続的にモニタリングする — アップデートが来てから慌てて順位を調べるのではなく、日常的にトラッキングしておくことで変動の検知が早くなる
アルゴリズムアップデートは「対策するもの」ではなく、「日頃の運用品質が試されるタイミング」です。普段からユーザーファーストのコンテンツ運用ができていれば、大きなダメージを受けるリスクは下がります。